デジタルとセル画

日本アニメは長らくセル画で製作されてきた。

1990年終わり頃からセル画からデジタルへと移行していった。
テレビアニメでは1997年の「ゲゲゲの鬼太郎」のようだ。

1998年公開の「もののけ姫」でジブリはセル画を最後にしている。

映画もフィルムからビデオ、デジタルへと移行した時代でもある。

いわゆる手書きによる色塗りなど時代だったのがセル画である。
紙に鉛筆で書くまでは同じだが、そこからスキャニングしてパソコンに取り込み色などをパソコン上で行っている。
コストや手間は遥かにデジタルの方がかからない。
確かに画面は綺麗に作られている。
セル画を最後までやっていたサザエさんでさえ視聴者から他の作品に比べ汚いという批評を受けデジタルへと移行したようだ。

しかし、私個人的にはセル画の方が味がある深みの絵があるように思えてならない。

近年、ドラゴンボールが劇場版であったり、ゲームで新作画が書かれるが、放送当時からセル編辺りからその綺麗さはセル画であっても素晴らしかった。

メカ物がその最たるものだ。
90年代のガンダムはその傷、へこみ具合や汚れなど精密に描かれていた。
デジタルは綺麗すぎるという印象を持つ。
色がベタっとした感覚だ。
それは、手間暇はかかるが作画をしていた人たちの魂がそうさせていたのかもしれない。

展覧会やオークションなどで拝見できるセル画。

この良き時代のアニメをもう一度楽しみたい。

なんだよ!いい女だな”ヨシノ”!

速報ニュースよりも早くSNSの情報がいっせいにバラ撒かれる現代。
そんな時代を象徴するような漫画『予告犯』をぜひ読んで頂きたい!

その日、動画サイトYOURTUBEにアップされたのは、新聞紙で作られたお面をかぶった男。
「明日の予告を教えてやる。」そのセリフの後に続くのは、社会の問題に制裁を下すことを示唆する”予告”だったのです。

そして予告どおりに行われた犯行がアップされるように。

その後もまるで社会の弱者を擁護するような制裁を下していく集団・シンブンシは、ネットユーザーたちに神のように崇められる存在になっていきます。

犯罪を助長しかねない危険因子と見た彼らを追うのは、警視庁サイバー犯罪対策課班長の警部補・ヨシノ。

警察に見せ付けるかのようにアップされていく画像に、シンブンシが複数の集団であることがわかっていきます。

「勘違いするな。俺は自分の為にやってるわけじゃない」
その言葉の真意とは?
では果たして彼らの目的とは何なのか・・・!?

優秀な頭脳を持つ者同士の繰り広げる、ネットを舞台にした静かなるバトルに、スリル感満載です!
現代人の闇をそのまま漫画に吐露したかのようなリアルなストーリーが、切なさすら感じさせます。

「それが誰かのためになるという間違いのない確信を得たとき、人は利益を超えた行動をとる」

このヨシノのセリフがこの作品の核です!

笑う門には免疫力

「余命○○年」などと告知されてもなお元気に暮らし続ける患者さんがいたりするということをご存知でしょうか?

医学の発展というのも一理あるかもしれませんが、実は医学による治療よりも、笑って過ごす日常の方が病に効果があると言われています。
「病は気から」、「笑う門には福来る」を地で行く戦法ですね(^^。

大人は自分の体に起きていることを理解して治療に臨むことができますが、理解に乏しい小さな子供たちは、入院生活を強いられることはとても苦痛でストレスが溜まります。

そこで全国に推奨したいのが、『クリニクラウン』の派遣です!

クリニクラウンとは”病院のピエロ”という意味で、病と闘う子供たちに笑顔を届けに来てくれる方々です。

真っ赤で大きなお鼻が特徴のピエロたち。
「お鼻の人!」と呼ぶ子供たちもいます(^^。
テーマパークの元パフォーマーという経歴をもっていたりする彼らは、子供心をしっかりつかんでみんなを笑顔に♪

故・ロビン・ウィリアムス主演の映画『パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー』のモデルになったパッチ・アダムスが始めた活動で、世界中に派生した今では日本でも活動が広がっています。

しかし日本人はとにかくシャイな性格。
医療スタッフは元より、保護者たち大人は彼らのノリについていけないという方もしばしば(^^;。

もしあなたがクリニクラウンに出会う機会がありましたら、童心に還って一緒にパフォーマンスに参加しちゃいましょう♪

(筆者はクリニクラウンに”仲間”だと認定されています^^)

続きが読めて嬉しいよぉ!!

”無期限休載”のまま数年経過している漫画ってありますよね。
読者側としては、次回が読める確証がないと絶望的になりませんか?

今回取り上げるのは、一旦は休載になった後、別誌にて不定期連載で再開となった『orange』です。

不定期だと待ちの長さが辛いけど、次回がある!という希望がもてる(^^;。

ある日、差出人が自分と同じ名前の手紙を受け取った女子高生・ナホは、もともと仲のよい友人たちと、始業式の日に東京から転校してきた少年・カケルを加えた6人で高校生活を楽しんでいます。

最初はイタズラだと思っていた”10年後の自分から”と書いてある手紙は、自分たちの生活を詳細に記した出来事が書いてあり、先に起こることに関してことごとく指示が出されるようになるのです。

その目的は、カケルのいない10年後の未来を変えるため。

始業式の日にはカケルを誘わないように書いてあったにも関わらず、ナホはそれに従うことができませんでした。

その日、誰もいない家でカケルの母は自殺し、そのことに責任を感じていたカケルも後に自ら命を絶つことになってしまうことを知り、ひとりで悩み、奔走するナホ。

しかし実は手紙が届いたのは自分だけではなく・・・

こんな話の展開、気になるでしょう?
気になりますよねぇ?

休載期間が長くて単行本が2巻で止まっていた上に、再開の予定もまるでなかったので、読者たちは困惑したと思いますよ(^^;。
現在は4巻まで既刊され、なお連載中です!

引き込まれること必至!!

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

私が最も好きなガンダム作品だ。
もしかしたら100 回は見たかもしれない。
セリフもカット割も全て覚えていた時代があった。

その感想と魅力を述べたいと思う。

まず、その壮大な世界観である。

この壮大な世界観を象徴するのがシャアの演説である。
「私の父、ジオン・ダイクンが宇宙移民者、すなわちスペースノイドの自治権を要求したとき、
父ジオンはザビ家に暗殺された!
そしてそのザビ家一党はジオン公国をかたり、地球に独立戦争をしかけたのである!
その結果は諸君らが知ってるとおりザビ家の敗北に終わった!
それはいい!しかしその結果地球連邦政府は増長し!
連邦軍の内部は腐敗し!ティターンズのような反連邦政府運動を生み!
ザビ家の残党をかたるハマーンの跳梁ともなった!これが難民を生んだ歴史である!!」と。

ある時は仮面を被り、ある時はサングラスをかけ役割を変えながら戦いながら世の中の動向を見つめてきたシャア・アズナブル。
また、一年戦争において、ガンダムを操縦してよりニュータイプとして目覚めたアムロ・レイ。
二人はこの動乱の時代の中心として駆けてきた2人であった。

架空な世界ではあるが、富野由悠季が作り出したこの世界観は、三国志などの歴史と彷彿とさせる。
それは富野由悠季自身の深い教養、読書量がそうさせているのかもしれない。

ドラえもんと武田鉄矢

ドラえもんと武田鉄矢

ドラマ「3年B組金八先生」で知られる武田鉄矢氏はドラえもんの映画で19作に渡って作詞、また自らも歌い主題歌を提供した。

それは、藤子不二雄こと藤本弘(1933~1996)先生との出会いから始まる。
藤本先生の元、武田鉄矢氏はまだ幼い娘と共に訪れた。
そこで、娘が「ドラえもんは今どこにいるの?」との子供の素朴の質問に対し「今ドラえもんはテレビ局にいるんだよ。」と真面目に答える姿を目にしたのがきっかけとなり武田鉄矢氏は藤本先生を尊敬するようになり、ドラえもんの映画の主題歌を担当することになった。
元々、武田鉄矢氏の作詞は心に染みるものが多い。
海援隊としての主題歌を担当した「贈る言葉」を初めとした金八先生の主題歌で明らかだ。
その中で、このドラえもんの主題歌も本当に素晴らしい歌が多い。
武田鉄矢氏は作詞の際、絵コンテを見てから書いていると言うエピソードがあるように、その作品の心、即ち藤本先生の心を歌っているのだと思う。
その中の一つに、鉄人兵団の主題歌である、「私が不思議」。
リルルの心情を歌い上げた歌詞に思えてならない。
そして、最も代表曲として名高いのが、自ら歌たわれた「小宇宙戦争」の「少年期」であろう。

悲しい時には 町のはずれで
電信柱の明り見てた
七つの僕には 不思議だった
涙うかべて 見上げたら
虹のかけらが キラキラ光る
瞬きするたびに 形を変えて
夕闇にひとり 夢見るようで
しかられるまで たたずんでいた
ああ僕はどうして大人になるんだろう
ああ僕はいつごろ大人になるんだろう…?

武田鉄矢氏の素晴らしい歌声とメロディーが重なって美しい歌、音楽となっている。

情景、心情を現しゆく武田鉄矢氏の歌詞は藤本先生の心情を映し出す。

武田鉄矢氏をドラえもんの映画の主題歌を制作側が降板させようとした際、藤本先生は強く反対したそうだ。

武田鉄矢氏は藤本先生が亡くなられてから、ドラえもんの映画の作詞を降りられた。

映画ドラえもん30周年を記念して、2010年の劇場版「ドラえもん のび太の人魚大海戦」で14年ぶりに挿入歌を手掛けられた。

ともあれ、藤本先生と武田鉄矢氏の友情はイコールいつまでも夢を見続ける、いつまでも少年心として共通していたのではないだろうか。

努力の天才⁉︎富野由悠季という神

ハリウッドとガンダムの原作者である富野由悠季監督が映画を制作することが発表されている。

また実に15年ぶりとなガンダムシリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」が放送中だがテレビシリーズを手掛けている。

富野由悠季監督のパワーに脱帽する。

富野監督は日大映画学科卒業後、実写を志すも就職難で手塚治虫の虫プロに就職し、日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」で演出助手、そして絵コンテ(脚本から映像にするため絵としてイメージを表すもの)を身につけ、その後、あらゆる作品、ジャンルのアニメ計1000本の絵コンテを切っている。

そして「海のトリトン」から監督デビューし、ガンダムシリーズ、ダンバイン、エルガイムなどを作ってきた。

富野由悠季監督は実写を志していたため、当時「電動紙芝居」といわれたテレビアニメが嫌だったが、諦めずやり続けた。

故にガンダムにおいては脚本、ドラマ、世界観など映画的であり、演出においては今の日本アニメの礎を築いてきた。

宮崎駿と富野由悠季の違いはスポンサー、プロデューサーに恵まれなかったことにある。

ガンダムは商業柄、富野監督に対する規制は厳しかった。

しかし、イタリアやヨーロッパで最近になって映画賞を受賞し、そして
72歳にしてここまで登りつめた、そのパワーは凄まじい。

私も映画を志していたとき、富野由悠季の「映像の原則」という本を学び、絵コンテ、演出を学んでいたのを思い出す。

黒澤明、円谷英二、富野由悠季、この三人が映画人で尊敬する私が三人です。

三人とも今の映画界の先駆者ではあるが、とりわけ富野由悠季監督は、「スピルバーグやルーカスを黙らせる」と言っていて、今回も「アバターに勝つ」と言っているがコンプレックスというか負けん気の強い方だ。

また非常な変わり者です。恐らく。

しかし、あの頭脳から、コロニーや、モビルスーツ、宇宙世紀、ニュータイプ論、そしてアムロたち人間、ドラマを生み出したというのは天才の域だ。

負けじ魂を貫いて念願を叶えた富野由悠季の人生に学ぶことは多い。

百舌谷さん逆上する

へぇ。ツンデレって病なんですね!

”ツンデレ”の症状に
悩まされる小学生たちの
マセた恋愛格闘(?)ストーリー、
『百舌谷さん逆上する』!

タイトルも
すごい目を引くのですが、
内容がまたアヴァンギャルド
というか(^^;

ではストーリーに
触れていきましょう。

転校生の百舌谷さん=コトは
”ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害”
通称”ツンデレ”の
人格障害に悩む女の子です。

そんなコトが、
運動しか取り得のない
バカで短気なガキ大将の
タツタに恋心を抱きます。

しかし他者に対しての好意に
反比例して
暴力的になってしまう
”ツンデレ”のせいで、
タツタを前にしただけで
病院送りにするほどの
凶暴性を見せるのです。

タツタとうまくいかないことに
悩んだコトは、
見た目は裸の大将、
善良で内向的なカバ夫の
弱みを握り、
タツタとうまくいくよう
協力させるべく
暴力で支配していきます。

カバ夫はコトの猟奇的なまでの
暴力に耐えることに
悦びすら覚えつつ、
コトとタツタの恋を
応援していくのだが・・・

これが小学生たちの
エピソードだというのが
まず社会問題!?(^^;

でも最近の子供たちって
このくらいマセてるのが
普通なのか・・・?

いろんな意味で
ハラハラさせられます。

ゲーム化しそう!?神とバトる監獄漫画!

『ぼくだけがいない街』で
マンガ大賞を受賞した
三部けいの作品、
『スティール アンド デッド』を
読んでみました。

アニメ化、ゲーム化を
初めから
狙ってきてるのか・・・!?
個々のキャラがたってます!

まだ1巻しか刊行しておらず
内容の理解が不十分ですが、
ちょっと触れてみると・・・

舞台は
ネパールの首都カトマンズにある
民間運営の巨大刑務所、
カトマンズ刑務所(プリズン)。

世界一脱獄が難しいにも拘らず
人気があり、
囚人から希望があれば
世界各国からでも入所できます。

人気の理由は
”ミッション”と呼ばれる
特別刑務作業にあり、
暴走する神を殺し、
”魂鍵(アーティマスティック)”を
奪うことで
減刑の報酬を得られる
というものです。

命がけでも減刑を得たい
服役囚の中でも、
懲役1000年越えという
東洋人がいると噂され、
近い将来
地球を滅ぼす存在だとして
その命を狙う者たちも現れます。

そんな噂の東洋人ロキ。

様々な罪状により
懲役1600年ではあるが、
塀の外には
何人もの守るべき子供たちが
いるようで・・・?

と、ここまででは
神が敵になる理由や、
アーティマスティックとは
なんぞや?
といった疑問はまだ
明かされません。

次巻に期待です。

セリフも会話のテンポも
コマの進みも
具合のいい作品です。

”実写化不可能”と言われたあの作品がついに・・・

10年前に話題になった小説
『イニシエーション・ラブ』が
松田翔太、前田敦子のふたりで
実写化されます。

この作品は賛否両論
分かれるのですが、
予備知識を入れてしまったり
叙述トリックに慣れた方には
退屈に感じるようです(^^;

というわけで
あまり予備知識を入れず、
構えず、
素直に読み始めて欲しい作品なので
内容は明かさず、
さわりだけ少し。

友人の代打で
合コンに参加した”たっくん”は、
繭子と出会い・・・

・・・・これ以上は言えない(^^;
というのも、
一語一句が大事な
ストーリーになっているからです。

読み終えてがっかり。

”仕掛け”以外は
ダラダラ続く内容でつまらない。

読み返したくはならない。

なんて感想の方々は、
”仕掛け”に気付いた時点で
この話を読了した気になって
しまったのではないでしょうか。

この恋愛小説が
ミステリーとしても評価されている点は
その他の部分にあり、
一語一句を気をつけて
読み解いてみてください。

何度か違和感を感じる記述があるはず。

筆者はそこに気付いたとき、
こんなことを思いつく作者が
怖くなりました・・・(。。=

女は怖い。
ふたつの意味で。

この内容を実写化・・・
本当にできているかなあ?